賑わいをみせる多摩ニュータウン南大沢に、女性だけの有限会社セルフィッシュネスが設立されたのは1995年。多摩ニュータウンを中心に、地域に密着したネットワークやビジネスを生活者の視点から企画し運営するためのオフイスとして発足した。
代表の布川さんは、ホテル勤務、アパレル会社経営、ブライダルコーディネーターのキャリアの持ち主であったが、1995年から、東京都が実施した西部地区センター活性化事業の事務局をになった。バブル以後低迷していた街の活性化のため、南大沢地区に人が集まる多くの仕掛けをした。その過程で、集まった暮らし手と自分達の住む街のことをもっと知ろうと地域の暮らしアンケート調査を行った。そこで出た「困ったときに行く所が無い」とい住民の声で、ニュータウンにはまだコミュニティが育っていないことを痛切に感じた。
1998年、セルフィッシュネスのメイン事業「多摩ニュータウン暮らしの情報センター」運営が始まる。様々な生活情報の受・発信基地として、暮らしの情報センターは「まちのよろず相談所」として地域で信頼され、また人と人をつなぐ機能を果たしている。
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