■ これまでの歩み |
年齢、走力、目標、すべてばらばだけど ランニングを楽しく続けていきます
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2001年2月、リクルートランニングクラブの休部決定を機に、当時の監督の金哲彦氏が「スポーツ選手の活動の場づくり」のために準備プロジェクトを立ち上げた。トップ選手のみではなく地域の市民や子供、高齢者などにスポーツをすることができる場を提供し、スポーツを楽しむ環境づくりを目指す。準備段階では、数回のセミナーや健康・ジョギング教室を開催。2001年12月のNPO発足後は、翌年3月開催の佐倉マラソン出場を目指す人を対象としたランニング教室を開始。100 人が参加し、このメンバー100人がベースとなって2002年4月に総合型地域スポーツクラブ「ニッポンランナーズ」が始動。2003年4月には、ヤングクラブバレーに加え、八街VBCから全部門がニッポンランナーズバレーボール部門に移行。ステイヤング部門も発足。東京体育館ランニングクラブの運営委託を受ける。
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■ 総合型地域スポーツクラブ「ニッポンランナーズ」の活動 |
ランニング部門
アスリート部門
バレーボール部門
土曜スポーツ探検隊
ステイヤング部門
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年齢、目的等に応じて構成される活動部門
ランニング部門
毎週2回、岩名陸上競技場などで実施。全体・レベル別・個人別と分けて本人の体調に合わせて指導する。年齢、走力、目標など異なっていても、共通点はいつまでも楽しく走りたいという気持ちであり、10名のコーチ陣が的確なアドバイスを行う。会員は200名を越え、クラブの主力部門となっている。
アスリート部門
ランニング部門の上級者用部門。練習は毎日行われ、トライアスロンでアテネ五輪代表となった選手も所属している。
バレーボール部門
佐倉市の隣、八街市で活動していたバレーボールクラブが原点。全国大会での優勝を目指す小学生の男女のクラブ「ホッパーズ」「フェリアーズ」、中学・高校生部門「ヤングクラブ」、大会出場を目指すのではなく、楽しんでバレーボールをやりたい子供たちのための「スターズ」がバレーボール部門を構成している。
土曜スポーツ探検隊
小学生を対象に毎週土曜日に開催。体操、トライアスロン、ドッジボール、一輪車、柔道、バレーボール、スキー、サマーキャンプなど各種のスポーツを楽しんでいる。さまざまな学校から参加があり、学年で区切らないために、学校とは違う子ども達の交流が生まれている。
ステイヤング部門
ウォーキングやストレッチ体操など、中・高齢者へのスポーツ指導を行っている。定期的な活動を続けていくことにより、市より「中・高齢者リフレッシュ体操教室」の運営を委託された。ニッポンランナーズの将来の主力事業候補である。
ビジネスとしては
初年度に、スポーツ振興くじ“toto”から800万円と笹川スポーツ財団から200万円の助成金を受けることができたが、会員数が増加した現在は、会費収入が主な収入源である。2004年度のクラブ会員数は約450名で会費収入は1200万円。正会員の年会費は6万円であり、きめ細かい指導を大切にしているが、クラブ在籍のメリットをどう形成していくかが今後の課題である。
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箱根駅伝の有名選手でもあった金哲彦理事長の願いは、「スポーツを”文化”として位置付け、音楽やアートに親しんだり感動したりするのと同じように、心豊かに過ごしたい人々のための生活の一部にしていきたい」そして、「頂点を目指すアスリートとスポーツを楽しむ人々が相互に理解し、助け合いたい」という2つの理念の展開である。スポーツ選手の活動の場作りのために準備プロジェクトを立ち上げてから、事業を軌道に乗せるためにがむしゃらに進んできたが、これからはスタッフが安心して働ける環境づくりも平行してやっていくこと、マネジメントが重要と考えている。 |