★全国のコミュニティビジネス先進事例★
高齢者の自立と地域住民との共生 コネット湘南
高齢者の自立と地域住民との共生を図るための新しいスタイルのコミュニティハウスを開設し、同様のサロンを地域の中に広めていくこを目指すコネット湘南。コミュニティ事業、介護支援事業、国際協力事業へと、シニアのマンパワーで多彩な事業を展開しています。
<画像はコネット湘南HPより>
不要になったパソコンの再生作業
代表の加藤三仁さんは、創業前ゴルフ場経営の会社に勤務。バブルがはじけ、自ら設計し省力化を図ったコンピューターシステムの導入が裏目に出てリストラにあい会社を辞める。 人材派遣会社に勤務していたときの知人の助言がきっかけで、コミュニティビジネスをしたいという思いがわいた。面白そうだが、それがどういうものか、やってみないことには分からないので自分で始めてみた。
1998年、社団法人コミュニティネットワーク協会湘南支部として発足。 2002年特定非営利法人「コネット湘南」となったことを機に各種リサイクル事業に進出する方法を模索。中古パソコンをリユース(修理・再生)して途上国の学校に寄贈する案件が持ち込まれたので、それを国際協力事業として具体化し現在も積極的に推進中である。
コネットさんの活躍
カンボジアの学校に送られるパソコン
地元の中学校にパソコンパネルを寄贈
具体的な活動内容1.コミュニティ事業地域の高齢者が使命感と生きがいをもって活動し、地域住民が交流する拠点としてのコミュニティハウスづくり事業。2.介護支援等事業便利屋的ビジネスからスタート。各種家事代行サービスの提供を行う人を「コネットさん」と呼ぶ。またパソコン、ウクレレ、英語教室などのカルチャースクール的活動も行っている。3.国際協力事業日本国内不要になったパソコンを、家庭・企業に呼びかけて収集し再生。リユースしたパソコン機材を途上国に寄贈しその国のIT教育に役立てる。2003年までにスリランカ、パキスタンに約300台寄贈。2004年にはカンボジアの学校向けに40台寄贈し、カンボジア総理大臣より「建国功績賞」として感謝状とメダルが贈呈された。2004年 国際協力事業に対し、(財)地域総合整備財団が総務省と提携して推進する助成事業である「e-地域ビジネス助成事業」に関わる助成金交付を受ける。4.地域の子供達のための活動 パソコンの故障部品を分解してパネルに配置し内部構造がわかるような理科教育用の教材を作り、地域の小中学校に寄贈している。
加藤代表の人望とリーダーシップのもとに、地域ニーズをさぐり、家事代行サービスや各種教室の開催でまず地域の信頼性を獲得していったコネット湘南。会社経験を持った人たちの集まりであり、多分野での経験、知識、技術、ノウハウを生かし、その国際協力事業は大きく評価されている。現在展開中のパソコンリユースに加え、さらに一般家電製品のリユース事業へと新たな事業展開が始まろうとしている。
●概要